"Darwin's Nightmare"(英題)を観ましたよ。
自宅のDVDで!!!

これは衝撃作だ。

アフリカ・タンザニアで現在起きている悲劇が映されている。
「厳しい」という言葉では生ぬるい「絶望的な」現実があった。
正直、ちびりそうだった。びびった。憤った。罵った。祈った。
恐ろしすぎて、臆病な今の僕には祈ることしか出来ない。

以下に、映画の内容と感じたことの一部を記そうと思う。
この映像の力は観ないとどうせ分からないからネタバレとか気にする必要ない。
これはタンザニアにあるヴィクトリア湖を巡る話。
この世界最大級の湖には、「ナイルパーチ」というドでかい魚がいる。
僅か数十年で巨大な湖の生態系を破壊しつくした1メートル以上もある肉食魚。
見た目も凶暴性もブラックバスを十倍にしたような魚。
この魚を巡る利権がタンザニアを支配している。

簡単に言えばナイルパーチの白身は大金になる。
何しろ、一匹から取れる切り身の量がハンパないから。

クロコダイルも生息するヴィクトリア湖で水に潜って魚(ナイルパーチ)を網に追い込むのは黒人。
湖のほとりに大きな工場を建てて、魚肉加工の為の完全な衛生設備を作ったのは白人。
その工場でコントラストが際立つ白衣に身を包んで、魚を加工して綺麗な切り身を輸出用の箱に詰めるのは黒人。
少なくとも一日500トンに及ぶ魚をヨーロッパ、日本に輸出して莫大な利益を得るのは白人。
肉を削がれた後の、蛆虫とハエとアンモニアにまみれた魚の残骸を食べるのは黒人。
加工された魚を満載して、運び飛び立つ飛行機のパイロットは白人。
パイロット“達”の愛人はタンザニアの健気な黒人女性。

ヨーロッパからの飛行機は“空”で来て、魚を乗せて帰る。
その“空”のはずの飛行機には尖った鉛の弾丸、武器、爆薬が。
どれだけ貧困が激しくても、市場には食糧が並ぶ。
しかし、それを買うことの出来る貧困層など存在しない。
国連を通じて援助物資が送られる。
それですら利益を上げるのは先進国。
皮肉にも、ナイルパーチが他の魚を食べまくって丸々と太っていく姿が、
アフリカと北の関係を象徴しているようだった。

もちろん、ナイルパーチには何の罪もない。