友だちの詩

詩:Youssou Dia

あの丘の向こう
あの山のほとり
バオバブの木陰
断崖の絶壁
見上げた夜空の月面に
僕が立てた旗が見えるかい?

永遠に翻り
決して折れることのない
固く、しなやかで、爽やかな、
僕らの友情の旗
君には、はっきりと見えるだろう

Grande Villeの喧騒も、
サハラから吹く砂塵の風も
甘く汚れた誘惑も
覆いかぶさってくるよな虚無さえ、
一点の染みも残すことは出来ない
全てを突き抜けた高みに立つ旗

何か足りなくて困ってるなら
俺のとこから持っていきなよ
お金で買えるものには
値段以上の価値はないから

虚しさが余っているなら
一緒に捨てにいこうか
きっと電話一本で それは済むから

何だって こんなに素晴らしいんだ
友だちのいる人生
友だちといる人生

終電の過ぎたホーム
夕焼けの一人ぼっち
突然の落とし穴
人生の分岐点
頭が真っ白になった大事な時
あなたがあなたを取り戻すために
友だちの僕らがいる

ゆうても俺たち友だちやから
悪いところも心を込めて言ってやる
いつまでも俺たち友だちだから
良いところは、お世辞抜きで伝えられる

男や女とかじゃなくて、年上も年下もなく
先輩も後輩でも、上司も部下もない
A型もB型も、インドアもアウトドアも関係なく、
黒人も、白人も、アジア人でもヒスパニックでもない。
お客さんも店員も、初対面も、敵も味方も、主義も立場も
全部取っ払って 友だちにならないか?

自由の勝鬨を上げ
永遠の前進を冠した美酒に酔う
そんな世界を覗きに行こう
弱音を吐く奴は置いてくぞ
だってさ、難しいことじゃあない
ただ、友だちでいようって言ってんだ

世界中、全ての人の心の駅に、
あの旗をなびかせて、光速の各駅停車がやってくる
目の前にいる人が見えない乗車券
飛び乗って、僕ら一生の友だちになろう