フジファブリックというバンドの核である志村くんが急死してから半年以上経った。

僕と同い年だった。

もちろん、面識なんて無い。

単に僕が彼らの音楽のファンだった。

彼が亡くなる前の数ヶ月間のブログを読むと、
音楽が溢れるように生まれてきて、
それを必死でレコーディングしている様子が綴られてる。

でも、そんな中で、彼は急死した。

自殺かな?とやはり思った。
彼は多分に繊細なところがあったから。

でも、急死は急死だ。
残念だけど。

そして、
大きな喪失感を持って僕の2009年は暮れてった。

そして、
2010年の7月の終わり。
『MUSIC』という最終の新アルバムが発売された。
志村君が生前にレコーディングしていた楽曲を、
残されたメンバーで仕上げたものだ。

それを予約して買ったんだけど、
まだセネガルには届いていない。
でも、ふと視聴でもいいと思って、ネット上で視聴してみた。

一曲目、
『MUSIC』
イントロ聴いたら、涙が出そうになった。
初めての経験だった。

最終曲、
『眠れぬ夜』
歌い出しが聴こえた時、魂が震えた。

志村君、
君の才能は、
その純粋な努力に裏打ちされた才能は、
君の尊敬するミュージシャンを越える音楽を作り出してる。

もっと長生きして欲しかったな。
同世代が志半ばに倒れるのは、
残された者にとってこうも悲しく、惜しいものなのか。

今いる場所の海図を見失ったまま、
水平線の果てを目指して進む船。

僕の命が尽きるまでに、
僕のGIFTが明らかになったらいいな。

センチメンタルな2010年、雨季の真ん中。